Category: 思考してみた


深夜の山で不可解な出来事

8月 3rd, 2009 — 3:00pm

山の奥地で一晩、寝た事があるだろうか?
深夜3時、ふいにあなたはトイレがしたくなる。
まぶたを開けても閉じても同じ暗闇の世界だ。
立ち上がろうとした時に落とす、小石の音にびっくりするだろう。
それくらい静寂で静謐な無音の森。
やがて目が慣れてぼんやり見えるのは、
圧迫感のある山の稜線と、無数の星屑たち。
自分一人だけの素敵な時間だ。
しかし、そんな時が一番危ないのかもしれない。
山は常に代償を求める。

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八ヶ岳へ一緒に登った友人と話したら、
お互い記憶が食い違っている、ある場面があった。
それは深夜3時の山中での出来事だ。

私は尿意を感じテントを出た。
周りには私たち2人しか居ない寂しい場所だ。
トイレをすませてテントに入ると、
薄いシートごしに、友人のテントに白い光が灯ったのが見えた。
彼がヘッドライトをつけたのか、起こしてしまったらしい。
悪いね、と思いながらまたすぐに眠りについた、、、

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後日。友人から、
「あの日なんか深夜、起きたよね?」
「そうそう、トイレをしてたんだよ。」
「その後、俺のテントに来たでしょ?あれって何だったの?」
「え?行ってないよ。」
「ん??だって俺のフライシート(テントに被せるシート)のジッパーを
 開けたじゃん。入り口で座って待ってたみたいだけど、、、」
「いやいや、すぐに自分のテントに入ったから行ってないって。
 そういえばその時、ヘッドライトつけて起きたじゃん。」
「いや、一回もヘッドライトなんてつけてないよ。」
「ええ?テント越しにヘッドライトの白い光が見えたよ!」
「俺のヘッドライトは豆球だよ!光は黄色だって!」

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思い返せば、その次の日は奇妙な一日だった。
阿弥陀岳で私はハイになってしまい、どんどん登っていると、
「田中!! 田中!!!」
と友人の叫び声が聞こえた。
ハッとして、急いで友人の所へ下りると、
その辺りだけ何故か霧が濃く、動けずにいたのだ。

その後なんとか頂上に行き、急なガレ場を下りて行くと、
足元が不安定な道になった。
後から来る友人の落石が体をかすめた。
こんな道は知らない。
どうやら道を間違えたらしい。
再度、登ろうにも地盤が緩すぎて登れない。
困った。
しかし幸いな事に7m横に登山者の姿が見えたので、
そちらへ斜面を横断して戻り助かった。
道をたった7mずれるだけで地獄が待っていたのだ。

山は危険と言いつつも、今まで一度も危険な事なんてなかった。
僕たちはこの日の事を教訓にしつつも、
どうしてもあのテントの夜に結びつけてしまう。
やはりあの時、地獄から迎えに来られたのだろうか?

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アマルフィと環境と評価の影響と

7月 20th, 2009 — 2:50am

真保裕一ファンとして、アマルフィを観に行ったのだが、
人が多くてただ驚いた。300席が満員である。

なんだか遥か昔に観た行った、
ジュラシックパークの時を思い出した。
あの時はどういうシステムか忘れたが、
席はおろか通路にも、なぜか客がわんさかいて、
立ち見の僕たちは、ああ良かったねと称えあった。
立ち見なのに。

2時間の立ち見は通常、辛いと思うのだが、
そんな記憶は無い。
とにかく素晴らしい時間だったと残っている。
その理由の一つは、やはりあの時も人が多かったからだ。

ガラガラの客席で物悲しく観るよりかは、
満員の客席で感情を共感したほうが何倍も楽しく感じる。
もちろん他のお客さんの心の内はわからないが、
そういうのは不思議と何となく伝わってくるものだ。

気のせいでしょうか。

アマルフィ。
観て良かった。
これがもし、ガラガラの映画館だったらば、
やはり違う感想になっていたのだろうか。
だとしたら作品の評価は、観た環境にも左右される事になる。
そこが気になった。

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天才の正体について

7月 17th, 2009 — 1:35am

人を天才と言うのは逃げなのかもと、ふと思った。

例えば、イチローもアインシュタインも
一般的に天才と言われている。
でも幼稚園の頃は私たちと、
大して変わらなかったはずだ。
でも今では、自分とは大いなる差がついている。
何がそんなにも分けたのだろうか?

それはイチローならば、日々の鍛錬と努力であり、
アインシュタインならば、未知への飽くなき情熱だったりするだろう。
ようするに彼らに比べたら、
私は日々をサボっていたのだ。全然、考えていなかったのだ。

「そんなことはない!
 自分なりに頑張ってきたし、色々考えて来た。
 彼らは生まれ持ったものが、きっとあるんだよ。
 だって、彼らは天才だもの。」

つまり、
彼らを自分とは、違う生物にしてしまうことにより
己の怠惰を正当化する、便利な言葉。
それが、、、「天才」

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